私は「可愛い女の子」になることを恐れている。

可愛い女の子が苦手

顔に限らない。

雰囲気、言動、ファッション、行動。

「可愛い」を売っているかのような女の子が苦手だ。

どうして私は、可愛い女の子が苦手なのか。

それは、自分がなれないから。

「なりたくない」と言って、怖がっているから。

怖がる私は、きっと「可愛い女の子」になることから逃げている。

「かっこいい」私

私は男勝りだ。

おそらく私の知人は大半が同意するだろう。自覚もある。

声はとても低い。
クールなふりをしている。
ガハガハと笑う。
物をハッキリと言う。
口は相当悪い。

男性に媚びることはまずない。
「女性」として見られることがとても苦手。

よく「かっこいい」と言われる。
女性には「彼氏にしたい」と何度言われたことか分からない。

人生で「ぶりっ子だね」と言われたことは、一度もない。(裏で言われたことはあるかもしれないが)

こんな私だが、彼氏の前ではとてつもなく「女」だ。

典型的な女の子のイメージに当てはまる、「女の子」。

めちゃくちゃよく泣く。
めちゃくちゃ甘える。
彼氏から女の子として扱われるのも普通に大好き。
自然と声は高い。実は高い声も全然出る。

女の私と、男の私

最近はリモートで仕事をしていることもあって、外で人と関わることも少ない。

だから、今まではどちらかというと少ない時間だった「女の私」で居る時間の方が長くなってきた。

たまに電話をしたり、誰かと会ったりすると、私はまた「男勝りな私」に戻る。

意識をしているわけではない。
もう自分に染み込んでいるらしい。

でも、この「男勝りな自分」がどうにも疲れる。

誰しも「外の姿」と「内の姿」が違うことは当然あるだろう。
色んな自分の姿があったって、別に良いことだろう。

それにしても、「男勝りな自分」が、まったく自分らしく感じられない。

そこにいるのは、ただ強がっている自分。
ただ吠えている自分。

弱い犬ほどよく吠える。

この言葉がまさにピタリとハマる。

きっと両方、本当の私。

私が女性として扱われるのが苦手になったのは、きっと小学生の頃からの経験による。

小学5年生あたりから、「男女」というものを意識しはじめるようになった男の子から告白されることが増えた。
何度か女の子からの嫉妬を感じる出来事があり、とても傷ついた。

そこから芽生えた「女の子に嫌われちゃいけない」という意識。

もう随分と昔のことで、その時から形成されはじめた私の「男勝り」は、作っていたはずなのに、いつの間にか私の一部になっている。

多分私は、男っぽくいることで自分を守ってきた。

その自分も、今となっては本当の私。

吠えるのを止める時が来た。

でももう、そんな姿で吠える必要はないのかもしれない。

他人との関わりの中で、もっと居心地の良い自分になれるかもしれない。

もうちょっとだけ女の子らしい私でも、受け止めてもらえる場所があるかもしれない。

人は生きている限り変化する。

私は、生きている。変わってもいい。

少し勇気を持って、もっともっと自分を見つけていこう。

自分を作るのは、きっと自分だ。

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