会社を退職しました

退職し、フリーランスでやっていきます。

今年1月より正社員として入社した会社を、本日付にて退職いたしました。

福井から東京に戻って、「とりあえず」で始めたアルバイト。
まさかその会社で正社員になるとは、当時は思ってもいませんでした。

何より、1年間お世話になった会社には、感謝をお伝えしたいです。
1年間、ありがとうございました。

自分がなぜ退職するのか。
この1年間で何を学んだのか。
これから何をするのか。

自分の為に、ここに残します。

会社に入ることが怖かった。

ちょうど1年前の今頃。
私は今日退職した会社に、正社員としての入社を決めた。

私にとって、初めての「正社員」
とてもとても、怖かった。

会社という組織に属すことで、自分が居なくなるのではないか。
自分そのものを見失うのではないか。

そんな気持ちも抱えつつ。
ここでやってみたいというワクワク感も抱きつつ。
私は1月から正社員になった。

休職

結果的に、私の正社員期間の半分近くは休職期間となってしまった。

仕事自体はとても楽しかった。
メンバーも、仕事も、好きだった。
自分の知らないことがどんどん頭に入ってくることが楽しかった。
病気になって以降、「続けたい」と思えることに出会えなくなっていた自分に、少しだけ自信を持てるようになった。

でも、自分の体力が追いつけていないことを徐々に感じ始めていた。
その矢先、6月頃に、身体の病気で入院することに。
身体が弱り切った結果、精神的な消耗も大きくなっていった。

そこから歯車が徐々に狂い始め、一度は復職したものの、その後も欠勤が続いた。
持病も再び悪化し、薬も増やされ、副作用も強くなり。
結局、8月の上旬から現在に至るまで、休職という形を取らせていただいた。

休んでいるようで、休めない

休職している間も、私の脳内には、言葉が溢れ返っていた。

自責の念。
自己嫌悪。
悔しい、情けない、悔しい、悔しい、申し訳ない、ごめんなさい。

その一方で、

自分を肯定しよう。
自分だけは自分を認めてあげよう。
ネガティブなことこそポジティブに捉えてみよう。

そんな気持ちが心の中で戦っていた。

正直、休職をしていても、全く「休んでいる」という感覚はなかった。
持病の悪化により鬱症状と躁症状が行ったり来たりしていたことも原因として大きい。

自分の中に居るちっちゃい自分たちが、
「どうしたらいいんだろう」
を一生懸命考えて、働いて、毎日疲れ果てて。
心の中は、とてもとても忙しかった。

それでも、休職という形で、ゆっくり休む為の時間を頂戴できたことには、本当に感謝の気持ちしかない。
知らない人も居るかもしれないが、実は休職というのは、会社に義務づけられているものではない。
会社の判断で、休職させるかどうするか決めることができるのだ。

私に至っては、8月の休職は短い期間にして、2度目の休職。
別に会社に切られたって、「そりゃそうだよね」くらいの状況。

にも拘らず、ゆっくり休んでね、ゆっくり復帰を目指そうね、と仰って頂けていたことに、本当に感謝しかない。

なぜ退職するのか

だったら、ゆっくり休んでの復帰を目指せばいいじゃない?
そう言われるかもしれない。

そんな私がなぜ退職するのか。

とても簡単にまとめるならば、自分が会社に属してやって行く未来が見えないから。
その自信も、体力もないからだ。

私は、人の言葉や心、人間模様に、必要以上に敏感だ。
「過敏性人間不信症候群」という病気があったなら、間違いなく最初の患者に認定されるであろう。

そんな私が正社員として会社に入ってみた私が感じたことは、

「人の頭の中が見えてしまって辛い。怖い。苦しい。」

こんなことだった。

分かっている。
きっとほとんど全部、「取り越し苦労」だろうってことも。

それでも、自分の心が、追いつけない。
だから私は、また会社という組織から離れてみる。
会社という場を離れて、自分個人として立ってみる。

個人として立てない人間が、組織の中で個として立つことは出来ない。

そして、いつか「敏感すぎる自分」からも卒業できるように。

これからの私

これから、私は、「書く」ことをひたすら続けていこうと思っている。

私は言葉に殺されながら、言葉に生かされていた。

言葉は、使い方次第。
鋭利な凶器にもなりうるが、優しい武器にもなる。

書くことは、私にとって生きる為に必要な手段だ。
優しい武器を見える形にする為の手段だ。

私は、自分の言葉を、優しい武器にしたい。

たくさんの言葉の中で生きていきたい。

そのために自分の人生の時間を使っていきたい。

だから、休職という形の中で戦っている小さな自分たちを、解放する。
解放して、外の世界に、飛び込んでみる。

ちっぽけで、弱くて、情けない自分だけれど。
ただ「書く」ということを通じて、強くなりたい。

会社を辞めることが怖い。

前述したが、1年前の私は、正社員になることが怖かった。

不思議なことに。
今の私は、正社員でなくなることが怖い。

会社から離れた自分に、一体何が残るのだろう。
肩書きも後ろ盾も失った自分は、これからどうなってしまうのだろう。

そんな不安は、正直沢山ある。

でも、私は大学を卒業した頃の私とは、もう違う。
あの頃、「就職するのは腑に落ちない」と就職することを辞めた自分とは、違う。

今の私は、もう知っている。

生きていたら、何をするのも怖いことだらけなんだ。
何をするのにも、恐怖心が伴う。

引きこもっていたあの頃は、家を出るのが怖かった。
人の目を見るのが怖かった。

でも、
家を出てみたら、そこには明るい太陽の光があった。
人の目を見てみたら、そこには笑顔があった。

きっと今私が怖がっていることも、一緒。
怖いけれど、進んでみた先には、何かが待っている。
そこに辿り着いた時。
また向き合ってみればいいんだ。

そうやって一つひとつを積み上げて行くことこそ、「生きること」なんだろう。

変化する

人間は、生きているうちに変化する。
日々変化するのは当たり前のこと。

だから、この先やりたいことも変わるかもしれない。
今の私にはまだ見えていないことが、また見えてくるかもしれない。

そんな時に、「いいじゃん、進んでみようよ」と自分に言えるように。
自分の背中を自分で押してあげられるように。
これからもゆっくり着実に、歩いていく。

私は私の人生を。

一人ひとりに、最大限の感謝を。

「会社」という組織そのものに対する感謝もとても大きい。
でも、私はその組織の中に居た「一人ひとり」に対する気持ちが、とても強い。

「貴方が居た会社はどんな会社だったの?」

そう聞かれると、一言で応えるのは、なかなか難しい。
私にとっては、会社という場を介して出会った個人個人だったから。

会社の中には、人間が居た。
大きなビルの中には、一つひとつのデスクに向き合っている人間が居た。

その人間と出会い、話をし、刺激をもらい。
たった1年の間で、沢山心を揺さぶられた。

本当にありがとうございました。

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