お父さん・お母さんへ。

このサイトは、私の両親も見ています。
たまの更新を、誰よりも喜んで読んでくれていることだと思う。

こんなの直接やれよと言われればそれまでなのですが。
両親へのメッセージを、あえてこの場で伝えてみたいと思います。

皆さんも、大切な人へのメッセージは、思った時に伝えてください。
伝えられる時に、たくさん沢山。
言わないでも伝わることなんて、きっとほとんどないから。

お父さん、お母さんへ。

いつもいつも、私のやること成すこと全部を受け止めてくれて、ありがとう。
今は一緒に住んでいないけれど、毎日実家の方向に向かって、ありがとうって頭下げてます。(嘘です)

これまで、「ありがとう」と言うことばかりで、私からお父さんお母さんにお返し出来たことはほとんどないように感じます。
それでも、「子供達が元気で過ごしてくれていることが一番だよ」と言ってくれる優しさは、大きくて偉大で、いつも沢山救われています。

昨日、私は会社を退職しました。
これは一つの節目でしかなくて、これからも私の人生は続いていきます。
でも、こういう節目だからこそ、感じることとか。考えることとか。
これまでを振り返ることとか。そういうものが沢山あります。

この先私がどう歩んでも、どう進んでも、どう転んでも。
お父さんとお母さんの子供であることは、一生変わることがありません。

今日は、お父さんとお母さんの一子供である私として、この記事を書きます。

お父さんへ

個人情報になるから、あまり書けないけれど。笑
お父さんの仕事を、私はとても尊敬しています。

小さい頃から、たまに職場に遊びに行かせてもらったり。
家で仕事をするお父さんの姿を見たり。

お父さんはお父さんにとっての天職をしているんだろうなと、なんとなくそんな風に思っていました。
そして、「お父さんは強い」という確固たるものが私の中にはずっとありました。

私が中学生だった時。
お父さんが大きな病気になって初めて、「お父さんにも弱い部分があるんだ」 と知った記憶が鮮明です。

それ以降、私はお父さんの強い部分を見ることも沢山ありましたが、
自分が年齢を重ねるにつれて、「お父さんの弱い部分」を知ることができているように感じます。

お父さんが今の仕事を選んだ経緯とか。
今の仕事に対して感じている思いとか。
大学生の頃に考えていたこととか。

そういう話を出来るようになったのが、とても嬉しいです。

小さい頃からお父さんっ子だったらしい私ですが、
何年経っても、お父さんは偉大で強くてかっこいいです。

そんなお父さんの強さと、弱さとも取れる優しさを、私も引き継いで生きたいです。

お父さんは覚えているか分からないけれど。
3年くらい前に、私が外に出れない日が続いていた時。
お父さんとお母さんが鎌倉に行くのに、一緒に車に乗って行ったときのこと。

少し古めの喫茶店で、休憩をして。
私その時、とっても久しぶりに外で一皿分を完食することができて。

そうしたら、お父さんが
「一緒にご飯食べられて嬉しいよ」
って言ってくれた。
あの一言がとってもとっても嬉しくて。

あの時食べたオムライスの味はもう忘れてしまったけれど、あの時の気持ちだけは、今も大切に大切に持っています。
オムライス、ご馳走さまでした。

これからも健康第一に。
仕事はほどほどに、休んでください。

お母さんへ

お母さん、いつもいつも優しいお母さん。

お母さんが持っている優しさは、あまりにも大きすぎて、私にはその欠片も見られないので、本当にこの人から生まれたのかな?と思うくらいです。
でもあまりにも顔がそっくりなので、お母さんの子供であること間違いないです。笑

お母さんは、本当に優しい人で。
それは私たち子供だけに限らず、私の周りの人や、お母さんのお友達や。
誰に対してもいつも気遣いがあって、とにかく穏やかで優しくて。

たまに親戚に会うと、「貴方のお母さんは本当に優しいわよね」と言われることがあります。
「そうでしょう?」と言いたいところですが、「そうですかー?」と返しています。笑

お母さんからは「言わない優しさ」をここ数年で学びました。

きっと私が悩んでいる姿や苦しんでもがいている姿を一番近くで見ていて、言いたいことも、こうした方がいいんじゃないと思うことも、沢山あったと思います。
でも、お母さんはただ受け止めてくれた。
何も否定することなく、「やってみたらいいんじゃない?」と言ってくれた。
何度失敗しても、「またそのうちやってみたらいいよ、休もう」と言ってくれた。
一緒に泣いてくれたこともあった。
お母さんが私のことで苦しい気持ちになっているのがとても辛かったけれど。
それでも、一緒に居てくれたことはとにかく大きな支えでした。

その支えがなかったら、私はもうとっくに自分の全てを捨てていたと思います。

知っての通り、今もまだ、迷うことばかりです。
くよくよ悩んでは苦しくなって、家に帰っては泣いて。

でも、甘えだとは思っていながらも、家に帰れば全部受け止めてくれるお母さんという存在が居る、と思うだけで、私の心は強くなれます。

私はお母さんのような優しい人にはなれないけれど。
お母さんから貰った優しさを知っているから。

誰かにとってのそういう存在にいつかなれるように、歩いていきます。

お父さん、お母さん。

私はお父さんのように強い人にはなれない。
私はお母さんのように優しい人にもなれない。

でも、二人から貰った沢山のものを、自分の中で消化して。
私なりの形にして、生きていきます。

私は自分の家族が大好きです。
大人になって、少しずつ家族の形が変わっていっても、変わらず大好きです。

どんな時でも大切に思ってくれて、ありがとう。

これからも、娘の暴走生活を、見守ってください。

私の両親以外でこの記事を読んで下さった方へ

居るのか分かりませんが。笑
もしこの記事を最後まで読んで下さった方が居るのなら。

私がこの記事を通じて伝えたいことは、「大切なものを大切にしてほしい」ということです。

私にとって、自分の両親はとてつもなく大切な存在です。
恐らくこの一生涯を通じて、一番多くの「ありがとう」を伝えたい存在です。

貴方にとっての大切な存在が、別に親である必要もありません。
でも、誰しも大切に思うもの・人があるはず。居るはず。

自分の心の中で、「ありがとう」を言うだけでもいい。
その気持ちを、何か物で伝えるんでもいい。

生きていると、プライドとか恥じらいとか世間体とか。
そういう物に邪魔されて、自分にとっての「大切なもの」を公言出来ない場面があります。

公言して、「私は私だ!」と強く言えればのですが、誰しも簡単にそんなことが出来るわけではない。

でも、「大切なもの」を見失うことだけは、あって欲しくない。
自分の大切なものがなくなってしまったら、貴方が貴方でなくなってしまうから。

そしてもし、「自分には大切なものがない」と思う方が居たら。
気づかないうちに支えられているものがきっと足元にあるはずです。
どんなに小さくてもいい。人からは価値がないと思われてもいい。
それでも貴方が大切にしているものは、貴方にとって大切なものです。

どうかこの世界が、大切なものの連鎖で溢れますように。

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